2018/11/12

インフルエンザ予防接種の正しい知識

以前、インフルエンザ予防接種の誤解という記事を書きましたが
いまだに間違った認識をされている方が多いので
新たな説明を加え、再度ご説明します。


  • インフルエンザ予防接種が原因でインフルエンザにはならない
インフルエンザ予防接種は不活化ワクチンのため、感染力はありません。
また、接種した方から周囲の方へ感染することはありません。

  •  予防接種は重症化・合併症のリスクを下げる
残念ながら、予防接種を受けても感染することはあります。
ですが、 重症化したり、その感染症で引き起こされる合併症のリスクを下げることができます。

  • 「今まで予防接種を受けなくても罹らなかった」方も予防接種は必要
 今まで罹らなかったのは、たまたま感染源に晒されなかったラッキーなケースです。

予防接種は個人を感染症から守る他に、事情があって予防接種を受けられない方や
抗体がつきにくい方たちを感染から守る役割もあります(集団免疫)。

ご家庭に小さなお子さん・妊婦さん・高齢者がいる方はぜひ接種してください。

妊婦さんは特に接種が必要です。
インフルエンザ予防接種は妊婦さんにも安全なワクチンです。
妊娠中に接種するとお腹の赤ちゃんも抗体を持つことができ、
生まれた後も赤ちゃんを感染症から守ることができます。

確かに、成分そのものは「危険」と分類されるものかもしれません。
ですが、重要なのはその成分より量です。
また、体は排出機能を持っているので、一生残ることはありません。

ワクチンが自閉症を引き起こすこともありません。

  • 卵アレルギーがあっても接種できる
一般的には卵アレルギーがあっても接種可能です。
ご心配な方・初めて接種する場合は念のためかかりつけ医にご相談ください。

  • 型が違っても一定の効果はある
ワクチンと流行している型が違っても全く効果がないわけではありません。
また、通常のインフルエンザワクチンは4種類のインフルエンザに対応できるようになっています。

  • 「免疫力」が高くても感染する
日常生活に気をつけても抗体が無ければ感染のリスクはあります。
そもそも、免疫力という言葉は正しくありません。



北半球と南半球では流行するインフルエンザの種類が異なる場合があるため、
ワクチンも違うことがあります。
そのため、南半球で受けた方が北半球に滞在する場合は再度接種が必要なこともあります。
インフルエンザ予防接種は1年以内に2回受けても大丈夫です。


ご心配・ご不明な点がありましたらご相談ください。



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